心のバリアフリー実現を 県ココロつながる事業 「学校でもしたい」

手話スタンプで名前の言い方を勉強した後、実際に手話で自己紹介をする女の子(左)=8日午前、JAファーマーズマーケットやえやまゆらてぃく市場

 障害疑似体験、パラスポーツ体験、啓発パネルを通して心のバリアフリー実現への普及啓発を行うイベント「ココロつながるプロジェクト2019in石垣島」(主催・県)が8日、JAファーマーズマーケットやえやまゆらてぃく市場で開催された。
 会場では五十音順に並べられた手話スタンプや点字作成コーナーがあり、児童らが楽しみながら「心のバリアフリー」に触れた。
 特設ステージでフラダンスを披露した髙木亜瑠さん(9)は点字一覧表を見ながら点筆で両親と自分の名前を書いた。「初めてだけどうまくできた」と笑顔で答え、「(学校ではしたことがないので)学校でもしたい」と話した。

 このほか、目隠しをして白杖(はくじょう)を手に点字ブロックを歩く障害疑似体験や啓発用パネル、リーフレット配布もあった。
 特設ステージでは午後から、饒平名久乃さん、リカ・トゥモールさん、Yoshitooさん、Soluna(ソルナ)さんがライブを披露した。
 県子ども生活福祉部障害福祉課計画推進班の當山陽春主査は「共生社会には障害を持たない人の協力が必要。体験を通して困っている人を見かけたら助けられるような準備ができたら」と話した。
 県は2014年に「沖縄県障害のある人もない人も共に暮らしやすい社会づくり条例」を施行し、心のバリアフリー推進事業を展開している。

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