10日の石垣市議会一般質問で中山義隆市長は、4期目を目指すか問われ「市長はそのつど選挙で選ばれる。4期、5期やっていいと、私がこの場所で言うものではない」と述べ、4選出馬の可能性を否定しなかった。
中山市長は現在3期目に入り、今年で市長在任10年になる。任期を3年残しているが、与野党の間では、4期目を目指すとの観測が根強い。
一般質問では野党の大濱明彦氏が、「市議時代、市長は3期を超える多選を自粛すべきとの考えを持っていたが、今はどうか」とただした。中山市長は「市長はバランス感覚が必要だ。バランス感覚を欠いて行政が停滞、マンネリ化し、市民にとってマイマス面として現れるなら、長期政権は良くない」と応じた。
大濱氏は「条件が合致するなら4期、5期やっても構わないか」とただしたが、中山市長は4期16年続いた大浜長照前市政時代を挙げ「(当時は)経済的にも厳しい状況だったし、私が議員として見ていた立場では、長期政権の弊害が出ていたと思う」と述べるにとどめた。
大濱氏は「その弊害が現在の石垣市に出てきている」と批判した。
中山市長が就任から10年を迎えたことについて棚原長武企画政策課長は「市長が就任当初から掲げてきた『日本一幸せあふれるまち』の姿勢は、現在も変わらない」と強調した。
中山市長は大浜氏の多選を批判して2010年に市長選に立候補し、初当選した。