第54回「琉球古典芸能コンクール(主催・琉球新報社)の舞踊の部で、長田麗菜さん(41)=大浜=が最高賞を獲得した。長田さんは「先生のように、舞台に出るだけでお客さんをくぎ付けにさせたい」と決意を新たにした。昨年に引き続き2度目の挑戦で、長田さんは見事栄冠を獲得した。
課題曲として①古典舞踊に柳②近代の庶民的な踊りである雑踊に浜千鳥③男踊に高平良万才―を選び挑戦。昨年は最初の古典舞踊で手を間違え、悔し涙を流した。「来年頑張ろう。先生と一緒にまた稽古できるからラッキーだよ」という平田師匠に励まされ、頭を切り替えた。今年は無事全ての曲を踊り終え、最高賞の難関を突破。「合格発表の数字を見た時は涙が出た。うれしかった」と振り返った。
長田さんは11年前、先に琉舞を習っていた妹・未麗さん(38)の影響で玉城流翔節弘子乃会平田弘子琉舞道場の門をたたいた。「琉舞は華やか。妹がやっているのを見て自分もやりたいと思った。平田先生の舞台も見て、琉舞が大好きになった」と笑顔を見せた。平田師匠は「麗菜さん自身の踊りを踊れるように指導したい」と意気込んだ。
同コンテストは琉球古典芸能の正しい継承と芸能文化の発展に寄与することを目的として開催。長田さんは2012年に新人賞、15年に優秀賞を受賞した。