白保リゾートホテル問題連絡協議会(山城吉博会長)が17日午後、しらほサンゴ村で記者会見し、7月に実施した観光業利用者への景観アンケート結果を公表した。白保地区の景観を残すよう求める人が8割以上を占め、同会は「白保地域の景観が観光面で魅力を持っていることを示す結果」と強調。「県、市の景観行政と観光行政にギャップがある」として18日には市長や担当課に対し要望書を提出する。
同アンケートは7月1~16日に白保地域内のゲストハウス、シュノーケルエコツアー、カフェの約16事業所と白保日曜市の来場者を対象に実施され、336の有効回答を得た。
同会はアンケート結果への評価として▽白保を初めて訪れている人が7割▽開発は最小限、景観を残すようにすべきが8割以上▽再来の条件に「美しいサンゴの海」(64・9%)「街並みや景観」(57・7%)―などに注目した。
要望書では▽白保地域の農村景観が持つ観光価値を保全することを目的とした建築物の高さに関わる基準の見直しや新たな施策の実施▽地域の自然的・文化的景観を地域の多様性として保全に取り組む「白保村ゆらてぃく憲章」とその取り組みを観光基本計画および風景計画へ反映・連携させること―の2つを挙げた。
同会の柳田裕行渉外担当は「積極的な観光振興策や観光客増を求めているのではない。住民の持続的な暮らしを求めている」と述べた。
アンケート結果は同会HPで公開している。市に要望した後は県にも要望する方針。