テロ対策を強化するため「石垣港保安対策総合訓練」(主催・石垣港保安対策協議会)が18日午後、石垣港浜崎地区国際埠(ふ)頭で開かれた。石垣海上保安部、八重山警察署、石垣税関支署など21機関が参加。外国から石垣港へ入港する旅客船にテロリストが潜伏していることを想定した8種類の訓練が実施された。
不審者を制圧する訓練では、船から降りてくる乗客に対し、入管職員が写真、指紋などで身元を照合。潜伏が判明したテロリストはその場から逃げようとナイフで激しく反抗したが、警察官が手際よく現行犯逮捕した。
石垣港港湾危機管理担当官の花井宏泰石垣海上保安部長は講評で「東南アジアでテロの波がある。外国人観光客も増加しており、テロを起こさないために隙のない石垣港を作らなければならない」と呼び掛けた。