11月23日に開催された第25回エコデンレース・ワイパーモータの部で優勝した八重山商工高校の出盛啓夢君(18)=情報技術科3年=が20日午後、県庁に平敷昭人教育長を訪れ、優勝を報告した。同大会では、普通自動車のワイパーを動かすモーターを使った電気自動車を生徒らが製作し、走行距離を競った。出盛君はドライバーを務め、同部門の初優勝に貢献した。
エコデンレースは自動車教育の一環として、生徒が電気自動車を製作する。1周340メートルのコースを40分間走るレースで、八商工チームは課題研究や放課後、夏休みなどの時間を利用してモーターを製作。専攻外となる溶接も行い、試行錯誤して完成させた。
沖縄代表であることを意識し、大会直前に焼失した首里城正殿をイメージして車体は赤色に塗装し直した。大会では、21周を走り、2位に大差をつけ優勝した。
出盛君は「優勝経験を生かし、さまざまなことにチャレンジしたい」と胸を張った。平敷氏は「全国大会で頑張った経験を生かし、今後の活躍に期待したい」とエールを送った。
表敬訪問には、スターリングエンジンを使った大会に参加した那覇工業高校や美里工業高校の生徒らも参加した。