石垣市議会(平良秀之議長)は23日午後、県庁と県議会を訪れ、9月末に八重山圏域で発生した大規模通信障害の原因究明と再発防止、ゴルフリゾート建設への協力、首里城の早期再建を、それぞれ関係部局に要請した。
商工労働部の嘉数登部長はゴルフ場建設について「上位計画との整合性を図ることは国の同意を得るために必要だ。鋭意進めたい」と述べた。
市は、地域未来投資促進法を活用して、前勢岳北側に民間業者が建設するゴルフ場を含むリゾート施設の計画を支援している。同法による計画は知事の承認が必要なため、市は計画案を8月に県に送付。県は現在、国のガイドラインに沿い、内容の確認を進めているという。
長山家康市議は来年3月までに計画をまとめる必要があると求めたが、県の担当者は「見えない部分がある」と説明するにとどめた。
与那国島での通信ケーブル破損は県の業務に伴うもので県に監督責任があったと指摘した。
首里城の再建について島袋芳敬政策調整監は「国の対応が早く、(県は)若干遅れ気味だが、文化財保護の観点から有識者で意見をまとめる」と話した。
要請団は、県議会(新里米吉議長)にも要請した。要請団は平良議長、長浜信夫氏、砥板芳行氏、長山家康氏、大濱明彦氏、石垣達也氏。県議の次呂久成崇氏も同行した。