勤王流の川井民枝氏が踊る八重山舞踊・第11回独演会「踊り清冽」(主催・勤王流八重山舞踊保存会無錆之会)が25日夜、那覇市内で開催された。10月末に炎上した首里城の再建、復興を支援するチャリティー公演としても上演され、ゲスト出演した八重山うた大哲会の大工哲弘氏が自作のでんさ節を披露。正殿消失の悲しみを歌に込め、再建に向けて県民が立ち上がり、首里城を復興させようという思いがみなぎっていた。会主の川井民枝氏は、大工氏の歌声と音色に合わせ、舞踊を披露し復興への思いを込めた。
独演会は毎年、年末に開催されており、今年で11回目。来場者の入場料の一部は首里城復興・復旧の募金として寄付される。
公演は、川井氏の恩師である石垣寛吏氏や関係者への感謝の思いを込めて演じられた第一部と、創作舞踊などが披露された第二部で構成された。沖縄本島在住の八重山関係者が来場し、故郷への思いをはせた。
閉演後、川井氏は「表現者として、感謝の舞台ができた。皆に生かされて私たちは芸の道を歩んでいる。常に感謝する気持ちを弟子たちに伝えて行きたい」と語り、笑顔を見せた。