新春観光闘牛(主催・八重山闘牛組合)が5日午後、八重山闘牛場で開催され、多くの家族連れや闘牛ファンが集まった。横綱戦は天翔黄龍が6分38秒の熱戦の末、天蛇ヒラーを腹取りで追い詰め勝利を収め、「八重山の王者」の名を奪還した。
横綱戦では牛の鼻につなぐ「鼻綱」を外し、闘牛の熱気がより強く感じられる試合となった。上に向かってとがった「ドガイ角」を武器に、天蛇ヒラーを追い詰めた。
天翔黄龍は、観光闘牛開催以来、無敗の八重山の王者として名を馳せてきたが、2019年夏の観光闘牛で初敗北。今回、雪辱を果たした。
牛主の洲鎌良汰さんは「前の大会で初めて負けたので心配だった。今回勝ってほっとした」と勝利に安堵した。
主催者によると、近年の観光闘牛では「闘牛女子」と呼ばれる女性ファンも多く、2年前に新設された明るく清潔な闘牛場で、観光客や家族連れが多く楽しむようになったという。
結果は次の通り(左が勝ち牛)。
【封切り戦】
風神狼 腹取り ケーマ(1分53秒)
【若手育成対決】
パラソルパンダ 押し込み ブランカ(38秒)
【若手育成対決】
孝龍Ⅱ世光ちゃん号 引き分け 闘鬼Ⅱ世光ちゃん号(6分23秒)
【若手育成対決】
信虎(まことら) 引き分け 碧一力(5分31秒)
【若手育成対決】
酉長鬼虎 ひきわけ みんなの冷えピタくん
【若手花形戦】
虎虎竜煌 腹取り 闘将一撃 (18分32秒)
【若手花形戦】
ハリマ王一撃 腹取り 仁虎(にこ)(33秒)
【指名特番戦】
龍桜小僧 腹取り 壱樹パンダ(2分19秒)
【県対抗戦】
絆翔白蘭 とび 強者ノ号(6分21秒)
【指名特番戦】
酉長小虎 腹取り 琉球一力(7分7秒)
【指名特番戦(横綱戦)】
天翔黄龍 腹取り 天蛇ヒラー(6分38秒)