県は8日、うるま市の養豚場の豚コレラ(CSF)感染を受け、この養豚場などでの殺処分を本格化させた。処分の対象は感染疑いのある別の養豚場も含め、計1813頭。11日までに死骸を全て埋却する予定で、半径10キロ圏内にある養豚場は一定期間、豚の移動や搬出を制限する。玉城デニー知事は、県庁を訪れた江藤拓農相と会談し、養豚農家の支援を要請した。
県によると、感染した養豚場では、昨年12月10日から県に通報があった今月6日にかけて約50頭が死んでいたが、昨年12月26日には県内に25頭を出荷していた。
内閣府沖縄総合事務局が公表した資料によると、昨年2月現在、県内の豚の飼育農家数は237戸と全国で5番目に多い。玉城氏は江藤氏との会談で「不安が広がっている。殺処分が行われたり影響を受けたりした農家への支援をお願いしたい」と要請。江藤氏は全面的な協力を約束した上で「これ以上、まん延させないことが何より肝要。やれることはスピード感を持ってやることが必要だと思っている」と応じた。