県内待機児童3271人 無償化で申し込み児童増 石垣市、再び100人超に

 県は9日、認可保育園などに入園できない待機児童数が2019年10月1日現在(速報値)で3271人(前年同月比4人減)だったと発表した。申し込み児童数は6万5655人(同4115人増)で過去最高となった。県は21年度末の待機児童ゼロを目指すが、同月から始まった幼児教育・保育の無償化などの影響で保育を希望する親は増加を続けており、目標達成の道のりは依然厳しい。
 待機児童数は石垣市が102人(同9人増)、前年同月にゼロだった竹富町は4人、与那国町は2人。入所申し込み児童数は石垣市2516人(同41人増)、竹富町142人(同113人増)、与那国町41人(同13人増)。
 県は、幼児教育・保育の無償化、保育施設の増加、女性の社会進出などで申し込み児童数が増えたと分析している。

 待機児童のいる市町村は28市町村で、うち15市町村が100人以上。石垣市の待機児童数は前年10月時点で93人だったが、再び100人台に戻った。待機児童数が県内最多なのは那覇市の557人。
 待機児童の年齢別内訳はゼロ歳児1536人(構成比47%)、1歳児1032人(同31.5%)、2歳児449人(同13.7%)、3歳児237人(同7.2%)、4歳児以上17人(同0.5%)。
 県全体の保育施設数は19年に805施設で、13年からの6年間で406施設増加した。石垣市は41施設(前年比2施設増)、竹富町は7施設(同)、与那国町は2施設(同)。

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