「三方よし」の観光地を 八重山観光新春のつどい 課題解決し量より質へ

鏡開きをする代表者ら=9日夜、ANAインターコンチネンタル石垣リゾート 真栄里の間

 八重山観光の振興・発展を祈念する「令和2年八重山観光新春のつどい」(主催・同実行委員会)が9日夜、石垣市内ホテルで開かれ、県内、郡内の観光業従事者200人余りが集まった。大松宏昭実行委員長は今後の展望として「八重山の目指すところは観光客、受け入れる観光事業者、地域住民が喜ぶ観光。『三方よし』でないと持続可能な観光地にはならない」と呼び掛けた。
 主催者あいさつで大松実行委員長は昨年の入域観光客数と観光消費額が過去最高であったことを踏まえ、観光客動向から見えてくる課題を指摘。
 ①シーズンの平準化②滞在日数の増加③消費額の増加―を挙げ、「3つの課題を解決し、量より質、物見遊山的観光から体験型・交流型観光にシフトしていく必要がある」と強調した。

 また9月に着工予定とされるゴルフ場建設について「自然に優しいゴルフ場は3つの課題やMICE誘致などにも資する」と強調した。
 中山義隆市長は、昨年11月時点で過去最高を更新した入域観光客数に触れ「今年は150万人がおそらく目標になろう。空港の滑走路延長や国際線の拡張、平久保灯台の駐車場整備など、行政のやるべきことはどんどん進める」と述べた。
 西大舛髙旬竹富町長は中国福建省で開かれるユネスコ世界遺産委員会と、来夏に期待される西表島の世界自然遺産登録に触れ、「登録後も引き続きその価値を守っていきたい」と語気を強めた。
 平良秀之八重山市町議会会長は「1971年の石垣市の観光入域数は2万9585人という。約半世紀で実に50倍の拡大。皆様のご尽力の賜物」と感謝し、乾杯の音頭を取った。
 ステージでは代表者らによる鏡開きや「島唄しんか」のライブ、抽選会が催された。
 水迫力JTB沖縄取締役経営企画部長、田中雅彦近畿日本ツーリスト沖縄代表取締役社長、阿江敏昭日本旅行沖縄代表取締役社長、中田修樹東武トップツアーズ沖縄国内旅行センター長のあいさつもあった。

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