JA石垣牛肥育部会枝肉初セリが10日午前、八重山食肉センターで開かれた。今年は17頭が出品され、1頭当たりの最高額は130万1580円、1キログラム当たりの最高額は2600円だった。1頭当たりの平均値は99万3944円、1キロ当たりの平均値は2300円。枝重の平均値は429.9キロ、最大値は525.5キロだった。
同部会の比嘉豊部会長は「上物率はいつもより低めで、枝重も小さく、課題の残る初セリだった」と振り返りつつ、「全体的なレベルは上がっているので、今年も伸びると思う。台湾初輸出も決まり、2月2日には現地での紹介PRもある。継続的に取引できるようにしていきたい」と意気込んだ。
今回はA5が3頭、A4が9頭、B4が1頭、A3が3頭、B3が1頭の計17頭が出品されたが、うち1頭はセリで値が付かず、初セリ後に相談して値販売単価が決まった。
セリの前にはセレモニーがあり、JAを代表して八重山地区本部の石垣信治本部長が、昨年10月の県畜産共進会で同部会員が優秀賞1席を獲得したことに触れ、「今年も更なるブランドの向上と生産体制の強化を図り、ますますの増産を」と呼び掛けた。
中山義隆市長は「観光入客数が140万を超えることがほぼ確実で、石垣牛は全国、海外からも求められている。今年も更なる躍進を」と祝辞を述べた。