隊員「緊張感持ち情勢把握」 海自中東派遣 家族の見送り受け出発

報道陣の質問に答える稲生2等海佐=11日午前、那覇航空基地

 海上自衛隊の那覇航空基地(那覇市)で11日に開かれた中東海域に派遣されるP3C哨戒機の出発式には、緊張が高まる地域での任務を前に、張り詰めた空気が漂った。派遣に反対する沖縄の市民団体は、批判を強めた。
 出発式に河野太郎防衛相が現れると、カーキ色の服と帽子を着用した隊員約60人が敬礼し、河野氏の訓示に直立不動で聞き入った。
 河野氏は見送りのため集まった家族らに「今回から新たな任務が付け加えられる。われわれもしっかりバックアップしていく」と強調し、隊員には「健康に気を付けて、しっかり頑張ってください」と激励した。

 隊員らは娘を抱いたり、家族に手を振ったりして哨戒機へ乗り込んだ。日の丸や旭日旗を振って見送られる中、隊員を乗せた哨戒機2機が飛び立った。
 現地で指揮を執る派遣海賊対処行動航空隊司令の稲生修一2等海佐(37)は記者団に「中東情勢の変化は承知しているが、これまで以上に緊張感を持って情勢の把握に努めたい。任務に対する不安はない」と述べた上で「関係各国と緊密に連携し、安全確保に努めたい」とも語った。河野氏は「日本の取り組みに否定的な反応は全くない」と明言した。
 沖縄平和運動センターの岸本喬事務局長(57)は「世論が形成されていない中での派兵だ。沖縄から出撃するのは許せない」と批判した。

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