30日の知事選と同時に行われる石垣市区の県議補選で、革新系市議の崎枝純夫氏(63)が18日、市内の事務所で記者会見し、出馬表明した。知事選で玉城デニー氏(58)を支持する考えを示し「玉城氏を支える強い思いで県議選に挑みたい」と強調。米軍普天間飛行場の辺野古移設と、石垣島への陸上自衛隊配備計画のいずれにも反対すると訴えた。環境問題などの政策も掲げた。
21日の告示直前の出馬となったが「県議補選に革新から候補者を立てることで、相乗効果で玉城氏の特票を上乗せできる」と期待。ただ玉城氏とのセットではなく、独自に玉城氏を支援する形になる。
革新側は県議会で現職の次呂久成崇氏が議席を確保していることから、当初は候補を立てない方針だった。崎枝氏は「(出馬要請を)断っていたが、強く説得された」と説明。当選した場合でも、次呂久氏が改選を迎える2年後の県議選には出馬せず「2年限定」で県議を務める。
ごみ問題をはじめとした環境問題、石垣島一周サイクリングロードの整備を柱とした健康政策、各離島でのWi―Fi整備、旧八重山病院跡地、県立図書館分館跡地など県有地の跡地利用促進を政策に掲げた。
辺野古移設問題と陸自配備問題については「なぜ米軍基地が沖縄だけに集中しているのか疑問がある。自衛隊も、なぜ南西諸島への配備なのか。県民は怒らないといけない」と訴えた。
争点は、知事選で自民党などが推す佐喜真氏と、玉城氏の「誰を推すかだ」と述べた。
崎枝氏は今月の市議選に出馬せず、市議は引退する。池城孝後援会長は「崎枝氏は(引退したことで)地域の新人2人を当選させた犠牲精神、大所高所の判断力があり、戦術家として評価されている。超短期決戦には、崎枝氏のフットワークの軽さが必要だ」と述べた。
県議補選には自民公認の会社社長、大浜一郎氏(56)、農業生産法人会長、金城利憲氏(63)が出馬表明している。