陸上自衛隊第15旅団(旅団長・中村裕亮陸将補)は9日、所属ヘリ部隊・第15ヘリコプター隊の年頭訓練を実施した。部隊が保有する複数の航空機で編隊飛行を行い、隊員の練度向上と士気高揚を図った。
訓練前の開始式では、隊長の坂本貴宏1佐が訓示。緊急患者空輸について「今年2月か3月に(総数が)1万人を超える状況になる。2020年は15ヘリ隊にとって意義深い年」と述べた。
陸自第15旅団は、沖縄が祖国復帰を果たした1972年に那覇駐屯地に移駐した臨時第1混成群を母体に規模を拡大させた部隊で、第15ヘリコプター隊は同年から緊急患者空輸を実施。年間約200回の空輸を行い、今年1月10日現在で、延べ9614件、9975人を搬送している。
坂本1佐は、県内で発生したCSF(豚コレラ)への対応で約400人の隊員が同旅団から派遣されていることにも触れ、隊員を激励した。