竹富島結願祭の奉納芸能が18日、清明御嶽で奉納され、4人の長老が御嶽に参拝するようすを演じた「始番」や、収穫の喜びをコミカルに演じた「芋堀狂言」などの演目を多くの島民や観光客らが楽しんだ。
同祭奉納芸能は旧暦8月の癸がつく日に行われており、竹富島では種子取祭に次ぐ大きな行事となっている。会場の清明御嶽には島造りの神が祀られており、この御嶽の神様が竹富島を造りあげたとされている。
開始にあたり、竹富公民館の上勢頭篤館長は「昨年は大きな天災がない1年だった。神事上では、昨日のユーンカイが新しい1年の始まりとなる。今年1年も災害がなく、楽しく来年の結願祭を迎えられるように」とあいさつ。狂言部は「始番」「芋掘り狂言」を、あいのた、いんのた、なーじの3集落は2点ずつ舞踊を披露した。
始番狂言では、4人の長老らが厳かに参詣の様子を演じ、子孫たちの唄や踊りを見守った。芋掘り狂言では、芋にその年の世相を反映した名前をつけるところが見どころの一つとなっており、今年は16日に引退した歌手にちなみ「安室奈美恵」との名がつけられ、大きな笑いがおきた。