30日の知事選と同時に投開票される県議補選石垣市区は21日告示される。石垣エスエスグループ代表取締役社長、大浜一郎氏(56)=自民公認=、農業生産法人有限会社ゆいまーる牧場会長、金城利憲氏(63)、市議、崎枝純夫氏(63)が立候補しており、三つどもえの激戦が予想される。県議補選は知事選に連動しており、大浜氏は佐喜真淳氏(54)=自民、公明、維新、希望推薦=、金城氏、崎枝氏は玉城デニー氏(58)の支持を表明している。
大浜氏の事務所は佐喜真氏の八重山選対事務所も兼ねており、両者はセット戦術で戦う。金城氏、崎枝氏は支持者に玉城氏への投票を呼び掛けるものの、共闘はしておらず、独自に陣営を構築して戦う。
選挙戦は、組織力で大浜氏が先行し、金城氏、崎枝氏が追い上げる展開になると見られる。知事選と連動した選挙戦を反映し、政府・自民党は大浜氏の勝利に向け、県議選としては異例の支援体制を組む。
告示を前に、17日には菅義偉官房長官が就任後初めて石垣入りし、19日には小渕優子元経産相が来島。街頭演説や女性の集いで大浜氏支持を呼び掛けた。佐喜真氏を迎えて開かれる22日の個人演説会には、現時点で松山政司一億総活躍相、自民党の古賀誠元幹事長。三原じゅん子参院議員らが参加する予定。
金城氏、崎枝氏は政党などの組織的な支援を受けておらず、現時点で総決起大会や個人演説会を開催する予定はない。革新系市議として4年間の実績を持つ崎枝氏は告示日3日前の出馬表明となり、超短期決戦で革新支持層への浸透を図る。金城氏は農業政策などで独自の主張を訴えている。
争点の一つとなる石垣島への陸上自衛隊配備問題では、大浜氏が容認、金城氏、崎枝氏が反対姿勢を示している。