県選挙管理委員会は17日、任期満了に伴う県議選(定数48)について5月29日告示、6月7日投開票とする日程を決定した。県議会は現在、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に反対する玉城デニー知事を支持する勢力が多数を占めており、引き続き過半数を維持できるかどうかが焦点だ。石垣市区(定数2)では現職、新人3人が出馬を決めており、他にも立候補を模索する動きがある。
県議選は2018年10月に就任した玉城氏にとっては「中間審判」の位置付けで、結果は今後の辺野古移設のスケジュールにも影響する。
県議会の勢力は現在、定数48(欠員2)に対し、共産、社民両党などの玉城氏支持派が26人。自民、公明など不支持派は20人となっている。移設を容認する自民党県連は、勢力逆転を目指して活動を加速させている。
玉城氏は「対話による解決」を掲げる一方で、対抗手段として2件の訴訟を起こし、国と争っている。県議会では訴訟を巡る議案や予算を審議する。支持勢力が過半数を維持できなければ、玉城氏は任期を2年余り残して苦しい県政運営を強いられるのは必至だ。
石垣市区では与党側の現職、次呂久成崇氏(45)、野党側の自民党公認、大浜一郎氏(57)、玉城知事支持の新人で農業生産法人有限会社ゆいまーる牧場会長、金城利憲氏(65)が出馬の意向を固めた。
石垣市議の箕底用一氏(38)も出馬を検討している。元県議の市議、砂川利勝氏(56)の名前も取り沙汰される。経済振興や自衛隊配備の是非などが争点になる可能性が高い。