5月29日告示、6月7日投開票の県議選石垣市区(定数2)で、無所属現職の次呂久成崇氏(45)=社民、共産、社大推薦=は30日、大川公民館で記者会見し、再選を目指して出馬する意向を表明した。「次の市長選に向けた大きな流れをつくる使命がある」と述べた。「辺野古新基地、自衛隊配備と、新たな基地の過重負担が進められている」と危機感を示し、米軍普天間飛行場の辺野古移設や、石垣島への陸上自衛隊配備を批判した。
再選出馬を決意した動機として「1期目のマニフェストが道半ばだ」と説明。「軍事基地、地域振興、経済振興、医療、教育、福祉、多岐にわたる課題に全力で取り組みたい」と強調した。
基地問題や自衛隊配備問題について「今年は戦後75年目。2年後には沖縄の本土復帰50年の節目を迎える。『辺野古新基地建設は反対』という県民投票の民意を無視し、政府は工事を強行している。石垣島でも自衛隊配備が強行して進められている」と政府を糾弾。争点の一つに位置付ける考えを示した。
前津英次後援会長は「次呂久氏は各種選挙の先頭に立って奮闘してきた。4年間の実績の上に、2期目に向けて取り組みたいことが数多くある。本日を機会に、後援会も結束を強めて頑張る」と支援を呼び掛けた。
次呂久氏は革新系政党のほか、自治労、連合沖縄などの労働組合の支持も得ており、県議選では、玉城デニー知事を支える「オール沖縄」勢力の枠組みで選挙態勢を構築する。