「実家となる養護施設に」 石垣市でファミリーホーム開所 県内離島初

テープカットをする鹿川施設長=1日午後、同所

 保護者のいない子どもを迎え入れて家庭で養護を行うファミリーホーム(小規模住居型児童養育事業)として、石垣市真栄里に「かがわホーム」が1日、開所した。県内10カ所目で、県内離島としては初の開所となる。養育者の鹿川保幸施設長(46)は「児童養護施設の子どもには実家がないので、ここでは家庭的な雰囲気で養育し、実家的な立ち位置になりたい」と決意を話した。

 ファミリーホームは、2009年度に創設された制度で、家庭的養護を促進するため、保護者のない児童や保護者に監護させることが適当でない児童に対し、養育者の住居で児童の養育を行う制度。
 鹿川施設長の自宅でもあるかがわホームは2階建て施設で、定員はゼロ歳から18歳までの6人。県中央児童相談所八重山分室から話を受けたゼロ、1、2、3歳児と小学1、6年生の計6人が養育される。
 1階部分(3K)で鹿川施設長と6人が寝食をともにし、2階は高校生となった子が独り暮らしのトレーニングをする際などに使用していく考え。スタッフ含め計5人の誰かが常時いる体制をとる。
 真栄里出身の鹿川施設長は糸満市の養護施設に勤めていたころ、同僚が県内初のファミリーホームを開所したのを見て、「自分の家で子どもを社会に送り出していきたい」と決意。
 徐々に計画を立てて6年前に2000万円ほどでファミリーホームにするマイホームを購入し、着々と準備を進めてきた。
 鹿川施設長は「あまり知られていないが島内でも対象児童は多い。だが受け入れ場所がなく本島に連れて行かれるケースも」と話し、「子どもたちには普通の社会生活ができる生活力を付けて送り出したい」と笑顔を見せた。
 この日の午後、同施設で開所式が行われ、鹿川施設長によるテープカット、スタッフ紹介、特別養護老人ホームまえさと茶寿園の半嶺当永施設長、同分室の平美千子室長、八島小学校の吉濱徳子校長があいさつした。

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