【視点】高まる感染リスクに備えを

 横浜港内に停泊しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で、乗員乗客約3700人のうち、5日までに10人の新型コロナウイルス感染が確認された。県内各メディアの報道によると、同船は1日、那覇港に寄港し、約9時間半停泊。乗客2600人余が下船してバスやタクシーで市内を観光したという。このうち22人は再乗船しなかった。
 乗客に感染者が含まれ、那覇市内でウイルスを拡散させた可能性も否定できない。沖縄の感染リスクはさらに高まっており、こうなると、県内で患者が発生するのも時間の問題と考えたほうがいいのかも知れない。
 玉城デニー知事は3日の危機管理対策本部会議で「県内で感染者がいつ確認されてもおかしくない状況」と認めた。
 症状が出ない患者からウイルスがうつる事例もあるとされており、水際対策の効果は最小限に過ぎない。

 日本政府は新型肺炎が発生した武漢市を含む中国湖北省に最近の滞在歴がある外国人に対し、入国を拒否する措置を取った。だが米国やオーストラリアなどは、中国全土に最近の滞在歴のある外国人の入国を拒否している。
 北朝鮮に至っては、中国からの入国を原則禁止にしただけでなく、ロシアとの定期航空便と国際列車も停止した。各国に比べ、日本の「緩さ」が目立っている。
 現状のままだと、中国本土からの直行便やクルーズ船の多い沖縄本島と宮古島は、高い感染リスクにさらされ続ける。石垣島は本島や宮古島に比べると中国客は少ないが、今月、中国本土からのクルーズ船が寄港予定だ。住民は中国客を見るたびに不安を感じることになってしまう。日本政府として他国に準じた警戒レベルの引き上げが必要ではないか。

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