正月元旦の「イチミ(生身)の正月」に対し、「グソー(後生)の正月」と言われる祖先供養の祭り「ジュルクニチー(十六日祭)」が、旧暦1月16日に当たる9日、郡内各地の墓地で行われた。墓前では家族、親族が果物や酒などを供え、オードブルなどを囲みながら歓談する姿が見られた。
気象庁によると、この日の正午の気温は17.4度。朝から曇り空で、時折小雨がパラついた。墓地周辺の道路沿いには駐車している自動車が列をなす「風物詩」も見られた。
石垣市大浜にある桃原家の墓では大濵数子さん、黒島師孝さんらの家族が集った。黒島さんは「家族皆で集まって、両親をしのびながら過ごしている」と話し、宮良小6年の麻央さん(12)は「祖先に感謝できる良い機会。おいしいものも食べられてうれしい」と話した。