18歳以下を対象に、島唄としまくとぅば(沖縄方言)の継承発展を図るイベント「第3回Uー18島唄者コンテスト」(主催・県文化協会)が15日午後、浦添市の国立劇場おきなわで開催され、16人が民謡を披露。石垣市在住の小池美寿々さん(10)=登野城小4年=が「あがろうざ節」を歌い、最優秀賞を受賞した。
小池さんは初出場。師匠で祖母の河上美奈子さんの指導を受け、2歳ごろから歌や踊り、小学校2年生から三線を習い始めた。
昨年6月に行われた竹富町デンサ節大会では、こどもの部で最優秀賞を受賞。八重山古典音楽コンクール三線の部でも受賞歴がある。過去には、登野城地区内で開催された「あがろうざ節を唄う集い」にも参加し歌声を披露している。
最優秀賞に「1位を取れるとは思っていなかった。うれしい。これからも習っている唄を上手に歌いたい」と話した。
コンテストでは、民謡を歌う前に参加者がしまくとぅばでスピーチを実施。審査委員の評価対象にもなっており、会場で見守った河上さんは「方言は100点満点だった」と孫娘の受賞を喜んだ。
コンテストは県の「しまくとぅば普及促進事業」の一環で行われ、昨年末に予選会を開催。25組が応募した。