【里永記者の「これ聞いていいですか?」】前川喜平元文科事務次官 中

元竹富町教育長の慶田盛安三氏(右)と前川氏=13日夜、石垣市民会館大ホール

■学問に対する謙虚さ忘れるな 〝慰安婦〟〝南京〟断言に疑問

 「2、3分ぐらい良いじゃないですかぁ」
 前川氏の講演後、「関係者以外立入り禁止」と書かれた扉に入っていこうとするスタッフを呼び止め、取材を依頼した。5分ほど待たされた挙げ句、年配の男性が出てきたが、「前川さんは人と会われてるんで」と取り付く島もなかった。
 というわけで、今回のフリムンは対論形式ではない。異例ながら、「これ、聞きてみたかった…」という恨み節で進めていくので、しばしの間、お付き合い願えれば。
 講演で最も驚いたのは、前川氏が〝歴史学の天才〟だったということだ。
 いわゆる〝従軍慰安婦問題〟〝南京大虐殺〟については多くの反証がなされている。しかし前川氏は「歴史学が認めてきた事実!」と断言したのだ。

 ステージに立った前川氏は安倍首相らを批判。「従軍慰安婦について日本軍が関与していない」「南京虐殺事件がなかった」などと政治的に否定するのは〝歴史修正主義〟だと主張した。
 もし前川氏の言う「軍の関与」が、日本国内で慰安婦を斡旋する業者の選定を厳しくし、人さらいのようなことをする「業者を取り締まる」という内容なら、そういう「関与」はあった。
 もし「南京虐殺事件」が「現地民(1人でも)をむごたらしい方法で殺した」という内容なら、もしかしたらそういうこともあったのかもしれない。
 ただし、これは否定する側の言い分なので、前川氏の意図はおそらく、韓国や中国と同じような、〝日本国が権力により慰安婦に強制的に性を売らせた〟〝南京で日本軍は理由なく次々と虐殺した(いわゆる「大虐殺」)〟という内容を指すのだろう。それならば、看過はできない。

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