「令和に結ぶ島風」をテーマに、第28回黒島牛まつり(主催・同実行委員会)が23日。竹富町黒島の多目的広場をメインに開かれた。晴天に恵まれ、島には内外から約2200人が詰め掛けた。ステージショーのほか子牛との触れ合いなど盛りだくさんの企画があり、来場者が黒島の牛を使った料理を堪能した。
ステージでは、黒島小学校の児童による伝統芸能、黒島老人会による仲本集落の踊り、黒島牛まつりのキャラクター、クロちゃんとシマちゃんらによる着ぐるみショーが披露された。
サプライズゲストに元光GENJIの大沢樹生さん(50)が登場。ヒット曲「パラダイス銀河」を歌い、会場は大いに沸いた。
ステージ後、大沢さんは「初めて八重山に来たが、素敵なところ。黒島牛は歯ごたえがあっておいしい」と笑顔を見せた。
新企画「餌ホイサッサ」では1グループ4人の9組が20キロの飼料を一輪車に乗せ、量をどんどん増やしながらリレー形式で競った。
グルメコーナーでは、黒島牛を使用した牛汁や牛そば、バーベキューなどをお目当てに来場者たちが長蛇の列を作った。豪華賞品がもらえる「ズーズーナンバーズー」もあった。
アームレスリングでは36人が熱戦を繰り広げ、上原麻那斗さん(23)が優勝。「また来年も1位を狙いたい」と喜んだ。
サブ会場では黒島をテーマにしたフォトコンテスト作品展が開催され、海や空などの写真が並んだ。牛の蹄(ひづめ)を削る実演ショーや子牛にミルクをあげる体験もあった。
毎年恒例の牛一頭が当たる抽選会では、八重山商工高校3年の池間さくらさん(18)が当選した。「すごいびっくり。まさかこんな大きい牛が当たると思わなかった」と驚いた。
この日のために八重山に旅行に来たという山本亜沙美さん(37)は「黒島牛がおいしくて雰囲気が盛り上がり、とても良かった」と笑顔を見せた。