歓楽街も影響じわり 新型肺炎で客足鈍る 美崎町

夜の美崎町周辺。例年に比べ人通りは少ない=24日午後7時ごろ

 中国を中心に新型コロナウィルスによる肺炎の感染が拡大している問題で、石垣島の歓楽街である美崎町でも客足が鈍っており、経済的な影響がじわりと広がっている。クルーズ船の寄港中止が相次いで外国客はほぼ姿を消し、国内客も団体旅行は自粛ムードの状況。飲食店関係者からは「早く収束してほしい」と祈るような声が上がる。
 離島ターミナルにほど近い飲食店の店長は「去年と比べると客数も売り上げも減っている。観光客が客層のメインなので、早く収束して例年通りに戻ってくるれることを願うばかり」と不安を漏らした。
 同店は新型肺炎対策として1月下旬から、店舗入店時、客にアルコールで手を殺菌するよう求めている。従業員にはマスク着用を義務付けた。

 別の飲食店の代表は「今、外国客が来るのは1日に1組ほど。うちの場合、影響はそこまで顕著ではないが、外国客の隣のテーブルに座っていた日本人客から、離れたテーブルへの移動を求められたこともある」と明かした。
 一方で、他の店からは「来るのは常連さんなので、今のところ大きな影響はない」「外出の自粛までに至ると不安だが、現時点では例年通りの営業ができている」「どうにかなるのかなと思っている」―などという声も。立地や客層によって明暗が分かれている。
 ただ、影響はないとした店長も「この先どうなるかわからない。新型コロナウィルスの報道は注意してよく見ている」と不安感は拭えない様子だ。
 美崎町自治公民館の新賢次館長は「通りに人が少なくなり、タクシーの客も減っているという声は耳にする。観光のまちなので、地域としては懸念が残る」と心配そうに話した。

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