県は27日夜、危機管理体制本部会議(本部長・玉城デニー知事)で肺炎を引き起こす新型コロナウイルス感染症の基本方針を策定した。患者増加を抑えて社会や経済への影響を最小限にするため、県主催のイベントは来月15日まで原則中止また延期する。県内企業に発熱のある職員の休暇取得勧奨、テレワーク・時差出勤の推進などを呼び掛ける。
基本方針は国の方針を受けて策定。高齢者施設への対策強化の周知を徹底し、公共交通機関に対しては乗務員の健康状態や最新情報の共有を図る。必要に応じて公共施設を閉鎖する。
医療圏ごとに保健所を中心に医療提供体制の整備を図る。
今後は、事態の進行や科学的知見に基づき、方針の修正が必要な場合、対策本部で方針を更新する。
3月1日の県立高校卒業式は予定通り開催予定だが、県教育庁は感染拡大を防止する措置を各校に求める。安倍晋三首相が要請した3月2日以降の休校措置については、28日に各市町村の教育委員会と調整し、休校を求める方針。県立学校の入学式や終了式については現時点では判断できないとしている。
玉城知事はあいさつで「県民の皆さんには手洗いの徹底や咳エチケットの実施をお願いする」と求めた。