卒業式を前に八重山商工高校(波平孝夫校長)定時制の在校生は2月29日、同校で卒業生を送るために制作したステンドグラス風オブジェを披露した。同校恒例のイベントとなっている駅伝大会をモチーフに卒業生15人がゴールに向かって進む様子をイメージ。3面で構成されたオブジェには「新たな扉開き」「走りだせ」「希望への道」と記され、色フィルムを使って背面から照明で照らし、未来に向かって走り出す様子を色鮮やかに表現した。
デザインは同校3年生の松川雄太郎君が手掛け「遠近感やインパクトがあるように色の配置を工夫した。(卒業生には)卒業しても頑張ってほしい」とエールを送った。
制作に携わった2年生の岩出凪央(かの)さん(17)は「段ボールの枠を切り取る箇所が大変だった。在校生に披露して拍手がおきたので頑張って良かったと思った。(卒業生にも)喜んでもらえたらうれしい」と話した。
同2年生の西里うららさん(16)は「デザインがかっこよく躍動感のある作品になった。卒業生には希望の道に進んでほしい」と期待を込めた。
新型コロナウィルスによる肺炎の拡大防止による措置で在校生が出席できない点に触れ「卒業生の反応が見たかった」と残念そうに話した。