肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染拡大を受け、全国的にマスク不足が相次いでいる中、石垣市のドラッグストアでは4日午前、店内にマスクを買い求める人々の長蛇の列ができた。
店は真栄里にあるドラッグイレブン石垣店。同店では週2回入荷があるが、この日はマスクの入荷情報を聞いた人々が開店前から並んだ。客は「県外にいる息子に送ってあげる」「一つでもゲットしたい」とさまざま。
マスクは一人1点とし、約15分で完売した。店のスタッフは「お待ちいただいた客全員にマスクが行きわたるかどうか分からない」と困惑顔。
担当者によると、日本のメーカーが大半のマスク生産工場を中国に置いているため、日本国内への供給が追い付かず、品薄状態が続いている」という。
一方、マスクの生産で原料となる紙が不足し、トイレットペーパーも手に入りにくくなるという誤った情報で、石垣市でもトイレットペーパーを買い占める動きがあり、品薄状態が起きている。
マックスバリュやいま店では、一時的に品薄となったため、一人1点に限定しているが、「在庫に問題はないので、買いだめは控えてほしい」と呼び掛けていた。
(南風原英和)