石垣島天文台(花山秀和施設責任者)は、ホームページ上で南十字星をほぼリアルタイムで見ることができる「南十字星モニター」を公開している。南十字星のインターネット中継は全国初。公開日の1月14日から2月末までで、アクセス数は7万を越え、人気を博している。
「南十字星モニター」では石垣島天文台から撮影した南十字星を中継。雲の様子や南十字星の位置、観測地点も確認できる。さらに過去2週間分の南十字星の画像も見ることができる。画像データを軽くすることで、スマートフォンからの見やすさも考慮した。
石垣島天文台には、一般の天文ファンから「南十字星は石垣島のどこで見ることができるのか」といった問い合わせが長年あり、2019年7月、南十字星が石垣市の「市の星」に認定されたことを契機に、中継を実施することにした。
観測システムは同天文台施設責任者の花山さんと研究員の堀内貴史さんら職員が手作りで構築した。花山さんは「遠い存在だった南十字星を身近に感じてほしい」と期待した。
「南十字星モニター」について日本公開天文台協会の井上毅事務局長は「初めて聞く試み。ほかでは中継を見ることはできないだろう」と話した。