5日は二十四節気の一つ啓蟄(けいちつ)。土の中で冬ごもりしていた虫たちが春の陽気を感じ、穴から出てくるころとされる。
八重山地方は朝晩はまだ肌寒いが、日中は気温が上がり、春がすぐそこまでやって来ている。
4日午後1時には竹富町波照間で平年より3・4度高い25・5度、石垣市登野城でも平年より3・2度高い25・3度を観測するなど、初夏を思わせる暖かさとなった。
石垣市の県営バンナ公園南口にある「セイシカの花園」では、淡いピンク色のセイシカの花がほころび、春の到来を告げている。
1週間前に開花に気づいたという公園管理スタッフの男性は「暖冬のせいか、今年はいつもより開花が早い」と話す。
花はまだ二分咲き程度だが、日一日と日差しが暖かくなるにつれ、見ごろを迎えそうだ。 (南風原英和)