国際通りで外国人客激減 新型肺炎の影響広がる 那覇

人通りが少ない国際通り=7日夕

 中国・武漢から世界中に感染が広がった新型コロナウイルスによる悪影響が沖縄観光に打撃を与えている。普段、外国人観光客でにぎわう那覇市の国際通りも、7日夕は人通りがまばら。雑貨店の女性店員(36)は「日本人しかいない」と話し、居酒屋の男性店員(68)は「外国人客は平日で7割減った」と力なく答えた。

 6日に発表された日銀那覇支店の県内金融経済概況(2020年3月)では、景気判断の個別項目で「個人消費」と「観光」の判断を下方修正。新型コロナ感染症の影響で経済活動が急激に低下していると警鐘を鳴らす。
 国は先月下旬からイベント開催の自粛や、小、中、高校の臨時休校を要請。社会全体の活動を縮退させた影響で、景気の減速が懸念されている。沖縄観光のメッカとも言える国際通りも例外ではなく、大きな影響を受けている。
 那覇港にクルーズ船が寄港しなくなったことなどで、団体旅行をする中華系観光客が大幅に減少。国際通りでは昨年まで中国語が飛び交っていたが、7日は耳にする回数が少なかった。
 通り沿いの飲食店は新型コロナウイルス対策に力を入れる。世界規模のコーヒーチェーン店は客が利用できる生乳や甘味料の設置を取りやめた。不特定多数の客が容器を繰り返し使うのを防ぐためで、客の間接接触を避ける。
 民間の努力もあり、県内の感染者は2月20日以降、確認されていない。また、3人の陽性患者も2人は既に退院し、重篤な患者はいない。連日、県から発表される検査情報でも、現在入院中の患者を除く全員が陰性となっている。
 国内では新しい患者が毎日、確認されている。今後は検査が受けやすくなるため、県内でも「新しく陽性患者が出るかもしれない」(県幹部)と危ぶむ声もある。
 前述の男性店員は「週末の外国人客は以前の5割にとどまる。影響はしばらく続くと思う」と肩を落とす。女性店員は「売り上げは例年と比較すると、5分の1以下」と嘆いた。
 観光客数が150万人減になるとの分析もあり、県目標の1000万人達成は絶望的な様相を呈してきている。

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