石垣市の海岸清掃による漂着ごみの処理費用が3年連続で増加している。2017年度の総事業費は638万円、18年度は645万円で今年度は872万円。体積にすると17年度に475立方㍍、18年度に567立方㍍、19年度に872立方㍍。この体積に水を入れると重さの単位は㌧になる。
漂着ごみの内訳は発砲スチロールとペットボトルが全体の5割。廃プラが2割、漁網や漁業用ブイ、ロープが2割、金属やガラスが1割。ペットボトルは韓国製が大半を占めるという。
漂着ごみはボランティアが海岸清掃を行い、ごみの回収、運搬、処理は市が業者に委託する。
市市民保健部環境課の上原翔平さん(30)は「いくらやってもきりがない。漂着ごみを出さないという認識が広がってほしい」と嘆いた。
海岸清掃を行うボランティア団体海ラブネットワーク(中川久美子代表)の笠原利香さん(49)は「たった1時間でペットボトル7500本集まった」と訴え「ここ2、3年は発砲スチロールの箱がそのままの形を残して落ちている」と石垣島でも海岸にごみを捨てている人がいるのではと推測した。