於茂登地区における陸上自衛隊関連施設建設を巡って、於茂登公民館の喜友名朝昭館長ら3人は10日午後、市役所契約管財課を訪れ、於茂登地域の自衛隊施設測量・計画について情報開示を中山義隆石垣市長に求める要請文を提出した。沖縄防衛局が2月、於茂登小学校の山側で測量を行っているところを地域住民が発見。同局に測量の目的などを問い合わせたところ回答がなかったため、要請文の提出に至った。
要請文には2019年8月下旬から陸自配備に関する測量現場について▽カンムリワシの営巣地行動が確認されヒナも目撃されていること▽学校・石垣市の水道施設と於茂登集落の中間地点であることを明記。
自然保護や住民生活の観点から保全すべき場所として、2月15日の同公民館臨時総会で「於茂登地区の陸上自衛隊関連施設はいかなるものでも建設に断固反対する」と決議された旨も明示した。
同決議に基づき、公民館は市長に①沖縄防衛局に対し、測量の目的及び予定される施設の建設に関わるすべての情報を請求し、地域住民及び全市民に公表すること②その他、騒音や環境調査などの情報についても防衛局に対し請求し、全て黒塗りなしで地域及び市民に開示することを求めた。
嶺井善(まさる)副公民館長は「『何の測量か』と聞いても『測量してる』としか言わなかった。なぜ情報開示がされないのか」と不信感を露わにした。