東日本大震災から9年目を迎えた11日、「世界平和の鐘」が設けられている浜崎町の新栄公園に市職員や市民が集まり、鐘を突いて犠牲者を悼んだ。
市職員は世界平和の鐘の会県支部の事務局を務める平和協働推進課の玻座真保幸課長(54)ら17人。発生時刻の午後2時46分に市の防災無線を通じてサイレンが市内に鳴り響き、1分間黙とうを捧げた。鐘楼にも上がり、一人ひとり順番に鐘を鳴らした。
玻座真課長は「震災では多くの死者が出て今も相当数の行方不明者が存在し、遺族の心の傷は癒えていない。被災者に寄り添う思いを込めて突いた」と話した。
この日は市議会3月定例会の本会議で、議場でも中山義隆市長ら市幹部と平良秀之議長ら市議が発生時刻に起立して黙とうした。新栄公園では毎年震災の日に鐘楼を開放し、市民らが復興を願ってめいめいに鐘を打っている。