県立高校の2020年度一般入試の合格者が11日午前、一斉に行われ、地元3高校と八重山特別支援学校高等部では397人が合格した。新型コロナウイルスによる肺炎による影響で県内高校での掲示板による合格発表が中止される中、地元3高校では通常通り掲示板での合格発表が行われた。
合格発表の朝、八重山高校では大勢の受験生たちや保護者が掲示板の前に押し寄せた。受験番号が張り出されると「よっしゃあ!」と歓声が上がり、うれし涙を目にためながら友達同士で抱き合う姿や、家族に合格を報告する姿、自分の合格番号をスマートフォンで写す場面が見られた。
八重山高校に合格した久貝舜莉さん(15)は「まさか受かると思ってなかった」と喜びの声を上げた。東愛梨さん(15)は「20人は落ちると聞いていたので心配だった。受かってうれしい」とほっと胸をなでおろした。
本年度は地元3高校の全日制と定時制、特別支援学校合わせて416人が受験。3高校の平均競争倍率は1・08倍だった。
合格者は八重山高校180人、八重山農林高校88人(推薦4人)、八重山商工高校全日制104人、定時制12人、八重山特別支援学校13人。