県は12日、県内で7例目の豚熱(CSF)疑似患畜がうるま市で確認されたと発表した。同日朝に第7回沖縄県特定家畜伝染病防疫対策本部会議を開催し、飼育されている440頭の殺処分や農場の消毒実施を確認した。
発生農場は県内6例目の発生農場に近く、移動制限区域内で監視対象となっていた。10日に家畜防疫員が立ち入り検査を実施。豚熱の感染が疑われ、精密検査を実施した。
今後は、飼育豚の殺処分と埋却を行い、周辺を消毒する。感染経路究明のため、国の疫学調査チームが調査を実施する。県は、農場消毒や野生動物の侵入防止など飼養衛生管理基準の順守を農家に指導する。
玉城デニー知事は会議後、農協関係者と面談し、本島北部と南部からワクチン接種を行っていると説明。「検査を進めていた敷地内で出てしまった。終息できるよう努めたい」とコメントした。