日本の最南端に位置する豊かな八重山諸島の海を舞台に「日本最南端!八重山の海びらき2020」(主催・一般社団法人八重山ビジターズビューロー、YVB)が14日午前、石垣市川平の底地ビーチで開かれ、海の安全を祈願するとともに、一足早い夏の訪れを日本全国にアピールした。今年は新型コロナウイルス感染拡大による影響で関係者のみで執り行われ、第41代ミス八重山の発表やTシャツデザインコンテスト表彰、花王株式会社による日焼け止め製品の贈呈式などにプログラムを縮小した。
神司(つかさ)の村山さん、石嶺さん、狩俣さんによる安全祈願が始まった午前9時ごろ、気温は19度。時おり小雨がぱらつき、強い北風が吹き付ける肌寒い気候となった。
安全祈願後は関係者らがあいさつし、川平小中学校の児童生徒の代わりとして第40代ミス八重山の金嶺葉月さん、金城純美さん、名幸由梨奈さんが海開きを宣言。関係者らでオープニングテープカットが行われた。
主催者を代表してYVB会長の中山義隆市長は「新型コロナウイルスの影響が一日も早く収束を迎え、日本全国の観光地に活気が戻ることを願って八重山の地から全国に『ガンバロー』の気持ちを伝え、海開きを発信したい。八重山諸島の海の行事やマリンレジャーがこの一年、無事故で快適なシーズンでありますように」と祈念した。
来賓あいさつで沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)の下地芳郎会長は「沖縄の観光は逆風ではあるが、厳しい時期を乗り越え、強くたくましい沖縄の観光を作っていきたい」と決意を述べた。
西大舛髙旬竹富町長、外間守吉与那国町長、玉城デニー知事のあいさつ文を代読した宜野座葵沖縄県八重山事務所長も海びらきを祝った。
予定されていた郷土芸能、演舞、お笑いライブ、体験型マリンレジャー体験などは中止となった。