4月に実施される明和大津波の慰霊祭を前に、石垣市の八重山ライオンズクラブ(東郷清龍会長)は15日、石垣第1ボーイスカウトの協力を得て宮良の明和大津波遭難者慰霊之塔の清掃活動を行った。
クラブとボーイスカウトのメンバーら約20人が参加し、塔の周りの草を刈ったり、花壇の雑草を抜いたりした。清掃後にはボーイスカウトの活動費として10万円の助成金を贈った。
ボーイスカウトの平真小4年浦添昴君(10)は「初めて参加した。草を抜くのは力が必要で大変だが、犠牲者が安らかに眠れるようきれいにしたい」と話した。
ライオンズクラブ幹事の崎浜秀祟さん(69)は「子どもたちも清掃活動を通じて津波の恐ろしさを知り、防災意識を高めてほしい」と語った。
ライオンズクラブは定期的に塔の清掃活動を行っている。花壇には沖永良部ライオンズクラブから提供されたユリの球根120個を植え、4月24日の津波発生日(1771年)に実施される慰霊祭までに花をつける。