八重山警察署(島尻重美署長)管内での交通死亡事故ゼロが昨年12月25日で1500日に達したことを受け、同署東側のアップル公園に「交通死亡事故ゼロ宣言の碑」が建立され、19日、除幕式が開かれた。島尻署長をはじめ、八重山地区交通安全協会の辻野ヒロ子会長ら関係者が参列。建立を祝し、交通死亡事故の根絶と、交通事故死亡者の冥福を祈った。継続日数は19日現在、1585日で、県内最長記録を更新し続けている。
同碑の建立は、島尻署長、辻野会長、八重山3市町首長で構成される実行委員会が推進。同地域の個人・団体の寄付により、目標額70万円を達成し、㈲石垣島石材(成底究馬代表取締役)が施工した。
石材提供者は同協会の運営委員でもある当銘正一さん(79)=大川=。バンナ岳の所有地にあった石を協会に提供し、そのままの姿で使用されているという。
除幕式で辻野会長は全協力者に感謝し、「八重山から交通死亡事故ゼロを発信し、永遠に持続したい」と祈念。
県交通安全協会連合会の渡真利健良専務理事は「建てて終わりではなく、この碑にさらに魂を込めて、死亡ゼロを歩み続けてほしい」と激励した。
島尻署長は「碑には将来にわたり交通死亡事故が発生しないようにとの、関係者の熱い思いが込められている」、八重山市町会会長の中山義隆石垣市長は「交通安全関係に携る皆さまの賜物」と話した。
除幕は島尻署長、辻野会長、中山市長、西大舛髙旬竹富町長、渡真利専務理事の5人が行い、除幕後、参列者全員で合掌した。
式後、当銘さんは「感無量。最近は事故があったと聞いたら心配でドキドキする」と心境を明かした。
交通死亡事故ゼロは2015年11月17日から始まり、19年11月16日に交通死亡事故ゼロ満4年を達成。12月10日には、従来の県内最長記録だった本部署管内の1493日を抜き、県内最長記録を更新した。