12人レンジャーに 過酷な訓練に耐え帰還 陸自15旅団

先輩や同僚が爆竹を使って歓迎する中、約50キロの装備を背負い帰還し、行進する隊員ら=19日午後、那覇駐屯地

 陸上自衛隊第15旅団(旅団長・中村裕亮陸将補)は19日午後、部隊の精鋭であるレンジャー隊員を養成する教育の最終工程となる「帰還式」を報道陣に公開した。陸自で最も過酷とされる訓練を修了した隊員12人に、第51普通科連隊の谷口慎連隊長がレンジャー隊員の証である徽章を授与した。
 陸自のレンジャー隊員は、体力や精神力、技術に秀でたエリート隊員。15旅団は今年1月から養成教育を開始し、約20人の隊員が約3カ月間訓練を受けた。格闘、地図判読、通信などの基礎訓練に加え、睡眠や食事を制限された状態で任務を遂行する行動訓練も遂行した。脱落せずに残ったのは12人で、19日、沖縄本島の訓練場から那覇駐屯地に帰還した。

 帰還式で隊員たちは、先輩や同僚が迎える中、約50キロの装備品を携行し隊列を組んで行進した。谷口連隊長は「胸に輝くレンジャーバッジを磨き続け、他の隊員の模範として貢献してほしい」と隊員らの活躍に期待した。
 訓練を受けた池原翔平3曹(28)は「きつくても乗り越えられたのは家族のおかげ。仲間のためにも頑張ろうという気持ちもあった」と振り返った。
 宮古島の部隊である宮古警備隊から参加した坂井望来之3曹(25)は「憧れの先輩もレンジャー隊員で、同じ道に続きたいと思った。重い荷物を背負い不眠不休で歩き続けるのは、とても苦しかった。経験を後輩らの育成に生かしたい」と話した。

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