県内女性、成田空港で感染 新型コロナ 検査結果待たず帰宅

 県は21日午後、危機管理対策本部会議を開催し、スペインから帰国した本島中部在住の10代女性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。成田空港検疫所の検査で判明した。症状はないという。
 県によると、女性は家族や親戚計5人と旅行し、20日午前に到着。検査結果が出るまで待機するよう検疫所から要請があったが、同日中に羽田空港から那覇空港を経由し、県内の自宅に戻った。21日午前に感染が判明し、厚労省から県に連絡が入った。県の発生件数に含まれないとしている。女性は症状は出ていないが、県内の指定医療機関に入院する予定。家族ら5人は陰性だった。
 公立学校の再開や自粛していた主催イベントの開催について、保健医療部の砂川靖部長は「二次感染が発生するなら見直しを検討する」とした。
 玉城デニー知事は「県は方針に沿って、感染拡大防止や重症化予防を実施する。社会経済へのインパクトを最小限にとどめる」と述べ、県民には手洗いや咳エチケットの実施、大勢の人が集まる場所への立ち入りを避けるよう呼びかけた。

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