【視点】大都市の感染拡大 地方に波及も

 ここ数日で県内での新型コロナウイルスの感染確認が相次ぎ、感染者数は成田空港での検疫で確認された女性を含め7人になった。東京、大阪をはじめ大都市圏での流行が顕著になり始めたことを受け、感染源が県外と見られる感染者が増加傾向にある。
 県内では2月20日以降、約1カ月感染者が確認されなかったため、一種の油断のような雰囲気も生まれつつあったが、状況は一転したと言っていい。玉城デニー知事は26日、県民に対し、不要不急の県外旅行を自粛するよう呼び掛けたが、遅いくらいだろう。
 今後は大都市から地方へ波及する形で、流行が加速する恐れがある。沖縄本島で感染が拡大すれば、離島の宮古や八重山も安全圏ではなくなる。既に、安心安全な観光地を求め「コロナ疎開」で離島を訪れる観光客も増えており、この中に感染者がいない保証もない。

 大都市での感染拡大に歯止めが掛からない限り、沖縄本島、そして宮古、八重山でも感染者が出るのは時間の問題という覚悟を持って危機に対処すべきだ。
 旅行や出張などの自粛傾向が強まると、観光業界の打撃はさらに甚大なものになる。
 政府は運休や減便が相次ぐ航空会社への支援として、空港への着陸料や停留料の支払い猶予も認める方向だ。八重山と本島、本土をつなぐ交通路は空路しかない。航空会社の苦境は住民にとっても死活問題になりかねず、政府は支援の充実と迅速化を図る必要がある。
 ウイルス感染拡大の影響を受ける中小企業などに対しては、無利子無担保の金融措置などが当面の支援策として検討されているようだ。つなぎ資金も含め、企業に必要なお金が潤滑に回り続ける仕組みを工夫してほしい。八重山のような離島の事業所はほとんどが中小零細企業であり、一刻も早い支援策を渇望している。

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