県議補選石垣市区は21日告示される。立候補するのはいずれも新人で、石垣エスエスグループ代表取締役社長、大浜一郎氏(56)=自民公認、公明、維新推薦=、農業生産法人有限会社ゆいまーる牧場会長、金城利憲氏(63)、市議、崎枝純夫氏(63)の3人。八重山の地域振興策や石垣島への陸上自衛隊配備の是非などを争点に激戦が繰り広げられる。投開票は30日の知事選と同時に行われる。
21日は大浜陣営が午前8時半から真栄里の事務所で出陣式、崎枝陣営が9時から登野城の事務所で出発式を開く。金城陣営は午前11時から真栄里の事務所で決起大会を開く。
大浜氏は知事候補の佐喜真淳氏(54)=自民、公明、維新、希望推薦=とのセット戦術で支持拡大を図っている。金城氏、崎枝氏は知事選で玉城デニー氏(58)を支持するが、玉城氏とは別に選対本部を構築する。八重山での玉城氏の支持母体ひやみかちうまんちゅの会石垣・竹富支部(支部長・次呂久成崇県議)は玉城氏とセットで戦う候補を擁立しておらず、革新陣営は事実上の自由投票。
大浜氏は8月に出馬表明し、選挙準備を先行させている。知事選と同様、「自公維」選挙協力態勢を構築。組織力で優位に立つ。金城氏、崎枝氏は出遅れが否めないが、超短期決戦で革新支持層や無党派層を中心に浸透を図る。
八重山の地域振興策をめぐっては、大浜氏が国とのパイプ活用を軸に各種政策を掲げている。金城氏は農業政策や中小企業支援策を中心に訴える。崎枝氏は環境問題などで独自の取り組みを打ち出している。
石垣島への陸上自衛隊配備問題では、大浜氏が容認、金城氏、崎枝氏が反対の立場。米軍普天間飛行場の辺野古移設に対しては、大浜氏が「司法の判断を見守る」としており、金城氏、崎枝氏は反対を明言している。
3市町の選挙管理委員会によると、有権者数は石垣市が12日現在、3万8751人(男1万9333人、女1万9418人)、竹富町が12日現在、3521人(男1837人、女1684人)、与那国町が20日現在、1366人(男773人、女593人)。