健康食品メーカー「ユーグレナ」(東京)は石垣市の伊盛牧場(新川)、宮城菓子店(石垣)、那覇ベーカリー(新栄町)とそれぞれ、微細藻類「ユーグレナ(ミドリムシ)」を使ったスイーツを共同で作った。
伊盛牧場とは直営の畜産物加工品店「ミルミル本舗」の協力を得て「ユーグレナジェラート」を開発した。粉末にしたユーグレナをジェラートに混ぜ込み、抹茶のような緑色に仕上げた。ミルク感が強く、海藻に似たユーグレナの風味がほのかにする。
宮城菓子店とは「ユーグレナミルクちんすこう」、那覇ベーカリーとは「ユーグレナモカ」を作った。ともにユーグレナを含んでいる。
28日はユーグレナジェラートの発売日で新川のミルミル本舗本店で試食会を開いた。観光で東京から来た丹直美さん(47)は「顕微鏡でユーグレナを見た時は身持ち悪かったが、食べたらおいしい」と話した。
1個360円(税別)。本店の他、石垣空港店で販売する。ちんすこうとモカは4月発売で価格は未定。市内で売り出す。
ユーグレナは光合成で栄養を作る植物の特性を持ちながら動物性タンパク質も含む。
同社は石垣市白保でユーグレナを生産している。食を通じて市民と観光客に健康になってほしいと「ユーグレナぬちぐすいプロジェクト」を始め、地元企業とコラボし、食の特産品の共同開発に乗り出した。今後もカレー、地ビール、泡盛、八重山そばなどユーグレナを用いたご当地メニューを作る。
経営企画課の石川久美子さん(36)は「ユーグレナの生産拠点を構える石垣島で、地元企業とコラボして特産品をアピールし、地域振興に貢献したい」と話している。