県庁内に、県議会与党会派が支援する知事選候補者のポスターが貼られていたことが20日までに分かった。同日の県議会臨時会でこれを問題視した野党の自民党会派は、百条委員会の設置を求める動議を提出したが、与党の反対多数で否決された。同日午後に会見した自民党の島袋大氏は「与党が数の原理で否決を決めた」と反発した。
また「事実関係は明らか。違法性があるかないかを判断するため百条委員会の設置を提案した」と強調した。
関係者によると、ポスターは全水道沖縄県企業局水道労働組合が県庁12階にある同組合事務所入口脇に掲示。辺野古移設反対に関する2種類のポスターと一緒に貼られており、19日夜ごろから写真がSNSで拡散されていた。
県選管が現場を確認し、公職選挙法違反に当たる可能性があるとして同組合に撤去を求めた。県選管は「ポスターは公営掲示板にしか貼れないものだった」としている。
同組合役員は取材に「現在、委員長が出張中でお答えできない。一職員が分からずに貼ってしまった」と釈明した。