体調不良者は来島自粛を 市長、感染防止で呼び掛け 始業、入学式は予定通り 新型コロナ

全国的な新型コロナウイルスの感染拡大を受け記者会見する中山市長=3月31日夕、市役所

 新型コロナウイルスの感染が全国で拡大していることを受け、石垣市の中山義隆市長は3月31日、市役所で記者会見し、発熱やせきなどの体調不良の症状がある人は来島を自粛するよう呼び掛けた。市民に対しては、感染予防対策の徹底を改めて求めた。感染者が出ていない八重山には、流行が始まっている大都市圏から多くの若者や家族連れが安全安心な観光地を求めて訪れており「コロナ疎開」という言葉も生まれている。
 中山市長は会見で「国内の感染者増加のスピードを見ると、いつ島内で感染者が出ても不思議ではない。今は国難ともいえる有事の時」と危機感を募らせた。観光客が「島の解放感から、到着後にマスクを外し行動される皆様が多数見受けられる」と述べ、観光客や市民に対し、マスク着用、手洗い、うがい、消毒の励行を促した。

 大都市圏で感染拡大が顕著になっているが、島内の小中学校については、現時点で予定通り始業式、入学式を行う。4月6日までに県内で新たな感染者が発生した場合は、状況により新学期開始を延期することも想定している。
 国に対し、全国の空港に乗客の体温を検知するサーモグラフィの設置を要請していることも報告した。出発の段階で体温をチェックし「発熱している人は搭乗を拒否できるようにしてほしい」と強調した。
 この日は会見に先立ち、市議会の「自由民主石垣」会派(砥板芳行会派長)から内外に石垣市への旅行や出張に対する注意喚起を速やかに行うよう求める要請を受けた。「未来」会派の2人も水際対策の強化などを中山市長に要請した。

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