2020年度がスタートした1日、石垣市は新型コロナウイルス感染防止のため、恒例の年度始め式を取りやめ、中山義隆市長が職員への訓示を庁内放送した。人事異動に伴い、通常は全職員を集めて開いている辞令交付式も部課長のみの出席に縮小。新年度を〝厳戒態勢〟の中で迎える異例の事態になった。
中山市長は訓示で、新型コロナウイルスの感染拡大に関し「市では感染者の報告はないが、海外航空便の運休やクルーズ船、観光施設のキャンセルなど、観光面で影響が出始めている」と指摘。
その上で「昨年の今ごろ、感染症の流行を誰が予測できただろうか。日々刻々と変化する社会経済情勢で、変化や今起こっている危機に最善の対応をしなければならない」と気を引き締めた。
国連が掲げる持続可能な開発目標SDGsを反映したまちづくり、新庁舎の2021年度開庁への決意も示した。
これに先立ち、部課長級職員と新規採用職員の辞令交付式が開かれ、中山市長が職員一人ひとりに辞令を手渡した。他の職員は課長から辞令交付を受けた。
市総務課によると異動者は111人で、異動率は37・7%。