八重山病院に軽症者隔離フロア 新型コロナ 実務は医師会が対応

 石垣市のかりゆし病院の境田康二院長(60)は12日、県立八重山病院に新型コロナウイルスに感染して症状の軽い人を収容して隔離する専用フロアを設けることで八重山病院と合意したことを明らかにした。合意は両病院のほか、石垣島徳州会病院、八重山地区医師会の計4者で成立した。病床数については今後詰める。
 専用フロアで受け入れる対象者はPCR検査で感染が確認された症状の軽い患者。本来は自宅で様子を見ても構わない症状だが、自宅だと隔離が不十分で感染者を増やす可能性があり、収容を促す。
 他フロアと分離し、14日間経過観察する。医療スタッフは八重山病院の医師が重症者の治療に専念できるよう医師会が医師を出して対応する。収容者が増えたら宿泊施設などに振り分ける。市には市職員の看護師の派遣と食事の手配を要請した。

 専用フロアの新設は感染者全体の8割を占める軽症者を隔離し、感染拡大を食い止めるのが目的。実務は医師会が受け持つことで八重山病院の人的な医療機能の低下を防ぐ狙いもある。
 症状別の対応では中等、重症者は八重山病院の高度治療室で受け入れる従来の方針を確認した。最重症者は自衛隊の協力を得てヘリコプターで沖縄本島に運び、高度医療機関に収容する。
 発熱など初期症状を覚えた人が開業医に駆け込んで他の一般患者に感染を広げるのを避けようと、市健康福祉センターに発熱外来を設けて診断する仕組みをつくるよう市に要望した。
 4者は10日、石垣市と竹富、与那国両町に合意事項を伝え、連携を求めた。

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